地政学リスクも為替相場に大きな影響を与えます。
政治的不安から起きる為替の売買ですね。
例えば、あなたがA国という国の通貨を持っていたとします。
そのA国で内紛や戦争等が起きて国が消滅する可能性があれば、どう思うでしょうか。
政治不安のある国の通貨は持っておくにはリスクが伴います。
できればA国の通貨は早く売って、比較的安全な資産に切り替えたいですよね。
では、安全な通貨とはどれになるのでしょうか?
以前まで安全な通貨としては「有事のドル買い」と言われていましたが、現在はそうではありません。
9.11のテロが起きた時はドルが下がり続け、122円から115円まで下がりました。
それ以来、日本円が有事の時に買われる通貨となっています。
日本円の不思議なところは、海外はもちろんのこと国内のリスクであっても買われるところです。
3.11の地震があった時も円高になりましたし、国内外はあまり関係ないようです。
内紛や戦争、9.11くらいの規模のテロが無い限り円は買われる傾向になると思われます。