国債も為替相場に強い影響を与えます。
FXをする上で、特に「米10年国債」や「日本国債」は大きな指標になります。
国債とは、国が市場から資金を調達するために発行する手形のようなものです。
いわゆる国の借金ですね。
最も破たんのリスクの少ない国家が発行しているだけあって、安全資産の意味合いが非常に強く、大口の投資先になりやすくなります。
特に、安定した経済の日本やアメリカ国債は、安全資産としての確固たる地位を確立しています。
この安全な資産を、投資家がどう扱うかによって市場動向を読むことができます。
まずはこちらの二つをご覧ください。
・安全資産が買われる=市場が不安定なので、リスクの高い投資はしたくない(リスクオフ)
・安全資産が売られる=市場が安定しているから、ハイリスクハイリターンな投資をする(リスクオン)
上記のように、もし投資家が市場が不安定と思っているなら、リスクの高い資源国(豪、カナダ)や新興国(南ア、トルコ)の通貨を手放して、
より安全な国債を買おうとします。
国債は買われると利回りが下がっていくので、国債利回りが下がっている時は市場はリスクオフムードといってよいでしょう。
逆に投資家心理がリスクオンになれば、国債を売って、新興国等のハイリスクハイリターン通貨に手を伸ばし始めます。
そうなると、米国債や日本国債の利回りが上がって行きますね。
このように、国債の利回りを見ることにより、投資家心理をつかむことができます。
米5年債
米10年債
米30年債